ここから私の田舎の新潟に行っていた。「上野駅」

 

大きな荷物を持ち足早に歩く人々。

 

子供連れや、おばさん。

カップル。

遠距離恋愛って少し興味がある。

上野駅でステキな光景がかわされているのだろうか。

外国のステーションなら、「世界の車窓から」

みたいな光景が浮かぶが、

ここ上野駅だと、浮かぶものと言ったら、

あ 横川の釜めしである。

私は一度、あまりにも美味しくて、

釜めしの器を家まで持ち帰ったことがある。

また食べたいのである。

そんな横川の釜めしを思い出す、上野駅。

 

東京駅の待ち合わせだったら「銀の鈴」

上野駅だったら、と、ふと見たら

そこには、両手を翼のように広げて

「翼の像」は待っていたのである。

 

人数まばらにその像のまわりに

待ち合わせらしき人々はいたが、

「翼の像」の存在感はあまりないのだ。

なんだかさびしげな光景なのである。

翼の像という大それたタイトルのその像は

何を思いそこに立っているのであろうか。

上野は私のものーって言っているように

見えるのである。

 


ここは何!?とおもわず立ち寄ると、

なかなかおもしろい店だった。

 

上野駅も変わったなと、この店に入った時に思った

ような気がしたが、今思えば変わってない印象なのは

何故だろうか。

この店も、今いちはきがないのだ。

でも上野駅はそこがいいのかもと思わせる。

そういう意味では、上野駅らしい

駅のショップである。

一度のぞいてみてはいかがと思うが、

プロレスと野球に興味のない方は、

通りこしてしまうかもしれないのである。

最近テレビでプロレスを見ていると

なかなかおもしろい。

私は新日派!?なのだが、

それは、たまたま進めてくれた人が新日ファン

であったからなのだが

もし、全日ファンだったら今の私は、

全日ファンだったであろう。

プロレスは、怖いというイメージがあって

テレビで見ることなんてなかったのだが、

一回見てみたら、すぐにそのおもしろさがわかった

ような気がした。

最近は女性のプロレスファンが増えているらしいが、

私もそのひとりである。

まさか私がプロレスを見るようになるとは

思わなかったが、案外、自分の好き嫌いなどは、

あてにならないものなのかもしれないのである。

 


よくテレビの撮影などで使われているらしい

上野駅の看板。

 

なんとも上野らしい駅看板であろうか。

時代錯誤でございます。という感じなのである。

この絵はよく使われているらしいが、

上野に来たら、ここから歩きはじめないと、

ということでもないのである。

私は小さい頃よく上野には来ていたのである。

何故かというと、母親の友達が上野に住んでいて、

よく遊びに行っていたのだ。

ちょうど私と同じぐらいか、年上の子供もいて

私もその子とお友達のような感じだったように

記憶しているのだが、

唯一、印象に残っていることがある。

その家の子供部屋は、中2階にあって、

そこの家のお父さんが作ってくれたのだ。

なんとも羨ましいのである。

今でも、あの中2階には羨ましさを感じるのである。

あの頃から、ひとりっこのくせに

二段ベットに憧れを感じていたが、

その子供部屋のせいであろう。

ああ 羨ましかな 中2階

 


上野と言ったらここであろう。

お座敷もある広い大きなレストラン

だそうである。

 

じゅらくよ〜ん。

とここではおもわず言いたくなるのである。

偉大なるCMの力なり。

 


私はパンダの絵を見ると、

幼い頃を思い出さずにはいられないのだ。

このお子様ランチのせいではないのである。

 

お子様ランチ650円。お安いのである。

でも昔は一体いくらぐらいだったのであろうか。

お子様ランチは今でも食べたいぐらい好きなのだが、

大人になったら食べられないなんて、

誰が決めたのか、実に残念である。

たまに、

大人も食べられるお子様ランチがある店もあるが、

お子様ランチっぽくなかったりするのである。

おもちゃがついているなんて、今考えたら、

子供にはこんな嬉しいことはないのである。

 


昼間からアルコール類全品あります!

昼間からおつまみ・・・み、みえないのである。

 

流石上野!!と、おもわず言いたくなるような看板。そして、宣言なのである。

昼間から、というところが重要なのであろう。

ランチに飲むビールはたしかに美味しいのである。

「なんかいいのかなぁ

昼間からビールなんか飲んじゃってー」

とか言いながら飲んだりしてしまうのだ。

最近ランチにビール飲んでいない。というよりも

ランチ自体を、きちんとしたランチの時間帯に

していないのである。

天気のいい昼間にビール。

上野じゃなくても宣言しているところは

あるのであろうか?

最近、私の事務所の女子の間で偶然だが、

宣言が流行っている。

知らない間に自分で宣言って

しているものなのである。

 


上野といえば西郷さんなのである。

本物の芝犬が近くにいた。

 

西郷さんのまわりには、

いろんな人々がひしめきあっていた。

そんな人々をしきっているような貫禄の西郷さんは

ゴットファーザーのようだ。

私は、なにをかくそう映画「ゴットファーザー」の

大ファンなのである。

若き日のロバート・デ・ニーロが美しいのである。

かっこいい!とおもわず言ってしまう。

あの映画に出てくるおとこたちは、

かなりかっこいいのである。

西郷さんは日本のゴットファーザーなのであろうか?

 


うっしゃしゃしゃと、ちょっとはにかんで

笑っている、雷さまというより、雷ちゃま。

 

上野駅からアメ横に行く交差点のあたりに

日本っぽくないたたずまいの店が、

プチ商店街のように並んでいる。

そこに、この雷ちゃまは笑っていた。

何がそんなにおかしいのだろう?

口元にもっていっている手が、

女の子っぽいのである。

なんとも存在感のある看板なのである。

「翼の像」も顔負けだ。

この看板を見てるとこっちも笑いたくなってくる。

 


じゅらくがいっぱいあるのである。

 

交差点のあたりに、オープンテラスっぽくなっている

店があって、外にテーブルと椅子が出ていて

食べている人達がいたが、

上野でそんな光景に出くわすなんて

思っていなかった。

どこもかしこも最近、オープンテラスなのである。

 


アメ横看板はたくさんある。

いろんなバージョンがあって、

この水玉バージョン、なんかかわいいのである。

 


いい感じの横丁なのだ。

 

この辺まで来るとアメ横らしい賑わいを

みせはじめる。

上野に来たらアメ横に寄らずしてどこに寄るかという

感じなのである。

子供連れなら、動物園であろう。

上野の動物園、水族館なんて

もう久しく行っていないのである。

子供がいるか、カップルかという感じでもなければ

行かない場所なのだろうか。

上野に美味しい甘味屋があると聞いたのだが、

やはり上野というと

甘味屋というイメージがするのだ。

甘味屋といえば、

京都にある「鍵善」のくずきりは絶品だ。

学生の頃より甘いもの好きになった私は、

京都に行ったら、必ず「鍵善」に立ち寄って

くずきりを食べて涼まないと気がすまないのである。

アメ横は、

かに達におでむかいされて歩き始めるのである。

店の人々が活気あふれる。

歩く人波にまぎれながら、ぷらぷらと歩く。

上野もなかなか、なのである。

 


あまりないバージョンなのであろうか、

お高い。

 

アメ横に、ないものはないのではないかと思わせる

ひとこまである。

この店は、めずらしい携帯のストラップも

売っていた。

テレビ番組の、非売品のストラップとかである。

見るだけでもおもしろい。

ブランド物が売っている店もあるはずなのだが、

この日は行かないでおいた。

横丁に更に横丁があって、

ここは一日ではまわりきらないのではないかと

思わせるのである。

ちょっとしたディズニーランドのようだ。

ディズニーランド好きの方には

怒られるかもしれないが、

一日ではまわりきらないほど奥が深い

とでもしておきたいのである。

ナイキのスニーカー、上野に並んでいる姿と

原宿に並んでいる姿は何か違う種類のもののように

見えてしまうのである。

白い壁に並んでいるスニーカー達を見ていると

物欲が出てくるのだが、

上野に並んでいるスニーカー達は、なんだか、

ある意味で、敷居が高いのである。

 


激しい人ごみだったためにデジカメを持つ手が

揺れた。借りているデジカメだから

こわせないのである。

アメ横は、突然訪れる人ごみに注意なのである

 

なんだか、巣鴨の安い店のようだ。

ななめになった看板が激しさをかもし出している。

激安Tシャツ。

群がっていたのは意外にも男性が多かった。

場所がらであろうか。バーゲンに群がるのは、

女性特有であるかと思っていたが、

ここでは違うようだ。上野は男性が多い街

かもしれない。

アメ横の裏には、パチンコやがあったり、

おしゃれっぽい古着やがあったり、

メイン通りだけではなく裏通りもアメ横を

ひきたてているのだ。

 


看板の文字が大きいのである。

 

にきにきにきにき二木の菓子。

上野にはCMがつきものなのであろうか。

このCMを知っているのと知らないのとでは

大違いなのである。

私は、林家こぶ平をみると、

今でもこのフレーズを思い出すのである。

あと、二木ゴルフだ。

メインストリートに何軒もあった。

にきにきにきにき二木ゴルフ。

本当にそんな感じだ。

私は以前、ちょっとだけゴルフのうちっぱなしに

行っていたことがあったが、

なかなかおもしろくて、いい汗が流せるのである。

ゴルフは大人というイメージがあるが

子供の頃からやっていたかったものである。

ゴルフはお金持ちというイメージもある。

ゴルフゴルフと連発していたら、

ゴルゴ30を思い出した。

上野から連想するものは

何故か、強いおとこばかりである。


「二木の菓子」はもう閉店の支度をはじめていて

入れず、残念無念の気持ちを切り替え、

むかいの二木の店の地下に入った。

 

そこには、静かな店内にところせましと

スポーツグッズが並んでいた。

赤や青のスポーツ色独特のカラフルさが

にぎやかである。しかし静かで物悲しさを感じたのは

もうこの店も閉店間際だったからであろうか。

しかし、思えばスポーツショップはどこもこんな

感じかもしれないのである。

といいつつ、この店を出る時、レジの近くあった

「新日本プロレストレーディングカード2000」を、おもわず購入してしまった私である。

中には、橋本、大仁田、小林邦昭のプロフィール、

88年の越中優勝試合、サンダー・ライガーの

第35代IWGPジュニア王者返り咲き、

99年の小島vs山崎一夫、小島vs中西、

武藤vs健介、健介vs天龍の試合、

そして、80年8月22日、

品川プリンスホテル・ゴールドホールの

荒川真対ジョージ高野戦でコールデビューした、

田中秀和のトレーディングカードまで入っていた。

(こんなに詳しいのは、トレーディングカードに

書いてあるからである。)

家に帰ってから、楽しみに中身を見て、

満足したのであった。

小島といえば、先日、みかけた。

おもわず、知り合いに自慢げに電話してしまったが、

サインもらっておけば良かったのである。

で、漢字キャップは、今流行っているようで、

いろんな漢字キャップが売っていた。

でもまだ漢字キャップをかぶっている人を

みかけたことがないのである。

みかけてみたいものである。

おしゃれにかぶっている人を。

 


実にいい味出しているのである。

哀愁漂う、上野のたぬき小路。

 

裏寂しいというより、

裏にぎやかというイメージの上野のたぬき小路。

うまいとんかつの店”がここに二軒あって

どちらにするか迷った。

 


こぎれいなこちらのとんかつやに決め、入った。

 

ヒレがうまいというここのとんかつは

やはり店と同様に上品な味わいであった。

何も音のない店のなかは静寂きわまりない

静けさだったが、しばらくして

家族連れが入ってきた。

予想していた通り、静寂は消え去ったが、

5、6才の女の子が、なかなかおもしろいことを

言っていた。しかしもう忘れてしまったが。

父親らしき人は店に入るなり、「えびフライがいい」

とか言っていた。母親らしき人は、

やってきたえびフライを見て、

「タルタルソースないわね」と言っていた。

子供は勝手に「お勘定お願いしまーす」と

言っていた。

その家族が店を出る頃、

ひとりのおじいさんが入ってきた。

そう、そう、こういう風景が

ここ、上野のとんかつやのイメージである。

現実は、さまざまな人々が交差している

上野なのである。

 


ソックス3足350円

人はいなかった。

 

アブアブ、昔母に連れられて来た記憶があるが、

中に入ってみたら、ここは109?

といった感じであった。しかし歩き疲れていたため、

1Fしか行かなかったので、

上はどうなっているのかわからないが。

入り口にはクレープが売っていた。

上野にはたしか、丸井の近くにもクレープやが

あるはずだが、上野でクレープというのは

あわないような気がするのである。

この日は、丸井には寄らなかったが、

上野の丸井には、何度か前に来たことがあった。

最近はなかなかおしゃれになったようだ。

 

上野は何故か哀愁をかもし出している街だが、

私にとっては、実は、なじみのある街だ。

幼い頃の哀愁と、今の上野の哀愁とは無縁であるが、

ここに来ると、あの中2階を思い出すのである。

いろんな土地の人々が住む東京の風景は、

上野の街が拠点かもしれないと思ってしまう。

西郷さんも、何を思って、

上野駅を眺めているのであろうか。

 

第5回 おわり