第八回 池袋(東京都豊島区)


池袋の昼



池袋南口
・池袋南口をみつけた。


東が西武で西、東武。南は芸術劇場?ひっそりと、南口です気がつきました?と
いうように存在していた。
待ち合わせでごった返す華やかなメトロポリタンプラザの前を、羨ましそうに見ているようである。
池袋といえば、東口と西口しかないのだと、知らず知らずのうちに思っていた。
北口はどこだ?なかなか、迷路のような池袋。この謎の南口近くに、銅像があったが、
なんだか、うまくデジカメで撮れない位置にあって、撮るのをやめた。
せっかくの陽の目舞台をのがしてしまったようである。
「池袋の夜」という歌があるが、私の事務所のN先生が好きだと言っていた。なんともいいタイトルである。
池袋はやはり、夜の街なのであろうか。
私は、いたって、デパートの街池袋、である。



池袋芸術劇場前の公園
・深夜にやっていた「池袋ウェストゲートパーク」というドラマの世界である。


この辺は、最近では池袋ウェストゲートパークというドラマで知れ渡ったのではないだろうか。
私は、見られる時には家で見ていたが、見始めた頃、番組は終わり頃だったので、始めからぜひ見たいと思っている。
なんとなく池袋といえば、この公園を思い浮かべるのだが、今やこのドラマを見たら、この公園も何故かイカして見えるのだ。
この辺は、なかなかに怖いっぽい通りなのだが、私は、子供の頃よくこの辺に遊びに来ていたのだ。
ロサ会館というあやしげな遊び場があり、そこでスロットマシーンを子供の頃やって777が出たことがあって、自分で驚いて、
かなり衝撃的な事件であった。今でもスロットマシーンを見ると思い出す。あれで、運を使い果たしていないといいのだが。



池袋芸術劇場
・素敵な名前で池袋にはもったいないような。


公園の中にいきなり建っている巨大な建築物、劇場というより、オブジェのようだ。
この日は、静かきわまりない時間に行ったので、美術館のようだった。子供の絵の展覧会を地下でやっていたりと、なごやかであった。
足の向くところ、子供の絵の展覧会ありという感じなので、子供心を忘れるなということなのであろうか。言われなくても子供心大ありなのだが。



東武おもちゃ売り場
・借りおもちゃ売り場的おもちゃ売り場であった。


子供がいっぱい群がっていた。特設コーナーであろうか、ミニカーで遊べるようになっていて、ママと子供達が群れていた。
そんな光景はしばらく見てなかったので、おもわず撮ってしまった。私は、おもちゃコーナーが大好きなので、
この階に知らず知らずのうちに迷い込んだ。私が男の子だったら、このコーナーに飛びつくであろう。
大好きなミニカーで遊べるのだから。母親達は、こういう時、どういう思いで息子達を眺めているのだろうか。
私の場合、息子と一緒になってミニカー遊びをしてしまうような気がするのである。母親のほうが夢中になってしまって、
子供どころではなかったりしてしまうかもしれない。そんな母親を見てみたいものである。そんなことを考えながら、おもちゃ売り場をあとにした。



東武食器売り場
・東武百貨店の食器売り場は、優れていて品数も多く広々していて好印象。(メガネドラック駅のそばって感じである。)


デパートの食器売り場は、以外と充実していない場合が多いなかで、東武は、優れていて感心するのである。
落ち着いたなかにも、庶民的なものを感じられるので、ここの食器売り場は良い。よく、高級感ばかりただよわせて、
ここは私達が来てはいけない場所なのかと思わせるような雰囲気ばかりである。
そんな高級感はいらないのである。
ぜひ、そこを改善していただいて、庶民のデパートの食器売り場を提供してもらいたいものである。
その点、東武は庶民派、私達の味方?メトロポリタンプラザに通じている通路もあり、東武も広くなって、
宿敵西武?を打倒する作戦なのであろうか。
と言っても、もはや、東武も西武も池袋の顔である。



東武地下食品街てんころりん
・ここのおむすびは、てんころりんという名だ。美味しいちょっと上品なおむすびなのである。


なかなか穴場の美味しい場所。カウンターだけしかない、ここで食べられる場所である。
何回か入ったことがあるのだが、美味しいので、いいなごみの場所だ。久しぶりに来たが、この日は食べずに横目でみつつ過ぎた。
てんころりん、という名前も親しみやすくて好きである。スタジオなどの差し入れに良いと思っているのだが、この店、
池袋東武にしか入っていないようで、他の場所ではみかけたことがない。何処かに、他店舗がないのであろうか、
今度聞いてみようと思いながらも、今だに謎である。池袋に来た時には、てんころりんを思い浮かべる。てんころりな池袋。



お粥の美味しい店
・ここのお粥は絶品である。かなりイケてるお粥が食せる。


うまいお粥はこの店で食べるべし、である。ちょっとごみごみしているのは、デパートの地下なのでご愛嬌だ。
必ずや、「うまい」と言ってもらえるであろう。
お粥は、風邪をひいた時のごちそうであるが、普通の時もこの店にくると、お粥がごちそうになるのだ。
うまいお粥、池袋にあり。10年ぐらい前、池袋に美味しいイカ団子を食べさせてくれる中華料理店があったのだが、懐かしい。
その店のイカ団子をこえる味には、まだ出逢っていない。もし10年前に戻れるなら、あの味をもう一度味わいたいものだ。
そういえば、中華なイパネマ?とかいう日曜日にやっていた実写魔法シリーズ?があったが、私は、よく観ていた。
後楽園などに行って、一度、戦隊モノのショーを見てみたいと思っているのだが、なかなかそんな機会にめぐまれず、いわゆる、
遊園地デートをしたら観に行きたいものである。なんだかクレヨンしんちゃんを思い出した。



PRADA
・メンズだ、素敵に素晴らしいのである。買ってあげてみたいものだ。


池袋東武メトロポリタンプラザの1FにあるメンズPRADAは、ゆったりとした時間が流れていて、静かで、高級感漂うタタズマイである。
目の前は、グッチのブティック。池袋の高級地帯である。最近、西武にもPRADAがお目見えしたが、
それまでは池袋には、東武にしかなかったのである。しかも、百貨店の中に入っているPRADAブティックの中で、もっとも広い面積だったようである。
ブランドに力を入れているようでいて、庶民の味方、あなどりがたし池袋東武。
最近、池袋西武には、MIU MIUができて、私の心を浮き足だたせている。
今まで、百貨店の中では、新宿伊勢丹のMIUMIUブティックが、私の浮き足だたせる場所であったが、
これからは、池袋にも、そして、有楽町西武にも登場しているのが、嬉しいような困るような、いや困らない。
嬉しいのである。喜ばしきかなMIU MIU池袋上陸。しかし、PRADAメンズは、東京では、ここと、
新宿伊勢丹でしか、百貨店の中には入っていないと思われる。
池袋の誇れるブランド事情は、ここにある。



キハチ
・ソフトクリームを食べるために自動販売機でチケットを買って並んだ。


なかなかに盛況である。キハチのお菓子は実に美味しい。ここで、はじめてソフトクリームを食べるが、さすが池袋のキハチ、
客層が、池袋している。という私も、みんなと列に並んで、悩んだすえに、黒ごまソフトクリームのチケットを買った。
チケットを買うなんて、なんだか懐かしい。昔の食券を思い出す。お子様ランチの世界である。
お子様ランチ、今でも食べたいお得な量である。いろんな種類が食べられて、デザートに、おまけまでついてくるのである。
キハチにはそんな、懐かしい感覚をよみがえさせられるのだ。キハチは、キハチチャイナ、イタリ、そしてフレンチ、それぞれに個性があって
いい味なのだ。私はキハチチャイナでキハチデビューをした。



おばあちゃんたちがソフトクリーム
・かわいい。


女の人はいくつになっても甘いものが好きである。
おばあちゃんになっても、こうやってソフトクリームを、お友達と食べるようになっていたいものである。
普通っぽくて、かわいいおばあちゃん達であった。最近、素敵なおばあちゃんが増えている。
若者達がやまんばと言われる時代に、おばあちゃん達がプリティである。やまんばとは、しかし凄い響きである。
どうして、こういう風になったのであろうか。若者が、やまんばなどとは、ドラえもんものびた君もビックリである。



TOBU画面がいっぱい
・この画面の場所は、待ち合わせの場所だ。この日はひとかげもまばらであったが、やはり待っている人が何人かいた。


この日は、天気もあまりよくなかったせいもあり、地下のこの場所に明るさはなかった。画面はとても
明るくうつってるのだが。ところどころで、池袋の地下は、そういう顔を見せる。
池袋の地下。混んでる、いつでも人混みなのである。歩く人の波が絶えることがないのではないかと思うほどだ。
池袋駅は、たくさんの電車の乗り入れがある。私が今ふと思い浮かぶだけでも、
山手線、埼京線、丸の内線、有楽町線、都営12号線、東武東上線、西武池袋線。
これでは、人の波がとぎれないはずである。キヨスクの数も、池袋駅は多いのであろうか。
西武池袋線は、豊島園。丸の内線は後楽園。遊園地に行きたい気持ちが、ふつふつとわいてきた。



サンリオ
・駅の地下に、こんな立派なサンリオコーナーが。


最近、ポストペットにおかぶをとられて、サンリオブームも下火?一時は、
マイメロマイメロと騒いでいたおとなげない私も、今じゃ、モモちゃんモモちゃんと騒いでいる。
サンリオものは、最近、大人っぽいもののほうが多くて、子供対象なのか大人対象なのかわからなくなってきつつあるような気がしないでもない。
家電グッズも揃っているし、部屋の中をキティちゃん一色にできるこの時代、なのである。
この私も、キティちゃんドライヤーを持っている。ドライやーをかけてる時、ピカピカ光るのだ。
ただドライやーをかけているだけでも、楽しいのだ。



パンや
・池袋におしゃれなパン屋あり。


このパン屋は有名である。池袋は百貨店の食品街が幅をきかせているなかで、ここは、唯一、不思議な場所で営業している。
美味しい食品が、揃っている池袋の中でも人気のパン屋だ。私は、菓子パンが大好きである。
ATルームの菓子パンも、おしゃれで好きなのだが、王道のパンも好きなのだ。
西武の地下のパン売り場は、美味しいパンが揃いに揃っている。それに、自由が丘ガーデンという高級スーパーも地下2Fにあり、
便利なのである。こういう百貨店は素晴らしい。
どこの百貨店も地下にこういうスーパーがあればよろしいのにと思うのである。
高級すぎても困るが、程よい高級さが、物欲をそそられていいのである。



西武夏市くまポスター
・このくま、いいこと言うのである。


西武の夏市のCMは、いつもこのくまが出演している。この夏のバージョンは、なんだか暑い。
くまたちが、突如変わる激しいリズムに合わせて踊っているのだ。
なんだか、今までのおかいものくまのイメージを一新するかのように見えるのは、私だけであろうか。
このくまたちには、激しくなく、おだやかでいてほしかった。少しのショックが隠せない。このポスターからは、
そんな激しさはみえないのだが。パラパラじゃなかっただけ少し安心だ。決して、パラパラが嫌いなわけではなく、
西武夏市くまたちのイメージというものがくずれるような気がするのだ。
私は、ポスターといえば、今、原宿のラフォーレで宣伝キャラクターになっている
チワワのポスターにメロメロなのだ。定員さんに「あのポスターはもらえないのでしょうか?」と聞いたほどだ。
一見の価値あり、チワワのポスターなのである。どなたかラフォーレ関係の方、あのチワワのポスターを下さい。
なんだか、お宅のお嬢さんを下さい!と言っているような気分になったのである。



ペットショップ(猫)
・かわいすぎる寝顔である。どうしよう。


私は、どちらかといえば、猫より犬派なのだが、こういう顔を見せられると、猫もかわいいと思わざるをえない。
池袋西武のペットショップは、犬よりも猫がメインなような感じである。たまたまこの日がそうだったのかもしれないのだが。
私は、どちらかと言えば犬、とは言ったが、猫か犬が飼いたいと、つねずね思っている。
しかし、留守番をさせなければいけなかったり、いろいろ考えると、人様のわんちゃんを見ることで我慢している。
ラフォーレのポスターのチワワのような、チワワが飼いたいものである。
猫といえば、吾輩はタマである。



犬(コリー?)
・きれいな顔立ちをしたわんちゃんである。


すっきりとした犬が、ペットショップの裏側のガラスの箱にいた。落ち着きがなかったので、
デジカメで撮るのがむずかしかったが、いい感じで撮れた。少しさびしげな表情を見せるこのわんちゃんは、
くるくるまわっていた。
わんちゃん達はよくこの行動をするが、遊んでいるのであろうか。


(第8回 おわり)