第九回 代官山(東京都渋谷区)

お代官山


代官山駅
・代官山駅はなんだか家の玄関みたいだ。白いアーチ(?)が高級な家を想像させる。


少しだけおしゃれにしてみました的な雰囲気が見え隠れする改札を出たところに、小さなワゴンのコーヒーショップ(?)がある。
まだそこでコーヒーを飲んだことはないが、今度ぜひ飲んでみたいと思っているのである。
しかし、この季節は暑いので、暑い日差しの中、あついコーヒーというのもおつである。
でもやはり、アイスコーヒーのみなのであろうか。そういえば、まだ今年になって、かき氷を食べていない。
浅草にでも行って、うまいかき氷を食べたいものである。うまいかき氷は、うまい氷にある。氷屋、なんて実に職人である。
花火職人やあらゆる職人には尊敬してしまう。コーヒーにも、職人と似たものを感じる。
ビールの泡も職人技なのである。



・セクシーなブタが意味なくむかえてくれた。
あまりにもみかけないウィンドウのマネキン?だったので、おもわず撮った。


店内には入らなかったが、このブタを見ただけで、なんだか満腹感にさいなまれた。洋服を見る気になれないようななれるような・・・
なかなかインパクトあるショーウィンドウであった。私がいつもお世話になっているメイクさんは、ブタが好きで、ブタの雑貨を集めている。
この間、可愛いブタの貯金箱をみつけて、おもわず買いたくなったが、
いったんお金を入れたら、貯金箱をわならいとお金を取り出すことができないとわかって、やめた。
やはり貯金箱は、わらないと取り出せないものより、いつでも好きな時に「あやっぱり」と取り出せるものが良い。
何故、貯金箱といえば、ブタの貯金箱なのだ?



新しくできるビル
・ここにケイト・スペードという、バッグなどのショップができるようだ。楽しみである。


代官山にはバックを売っているショップが多いが、ケイト・スペード代官山進出である。
いままでなかったのが不思議なぐらいだ。もしかしたらあったのかもしれないと思わせる。
プラダやミュウミュウなどのバッグと同じぐらい、ここのカゴバッグは高級感がある。
この日は、正当派+大人+かわいいカゴバッグを探しにきたということもあるのだが、ケイト・スペードまだオープンせず、なのであった。



コキュ
・アジア雑貨や服、サンダルなどのショップ。素敵で魅惑的である。


可愛い外観である。このドア、中が見えなくて、謎である。一歩中に入れば、アジア。
花がかかとに描かれている、つっかけサンダルや、カゴバッグ、ラメラメサンダルや、アクセサリー。
目が輝いてしまうのをこらえつつ、他店では売っていないカゴバッグに心奪われながら、
2階へ上ったら、階段がまた素敵だった。
銀座にもこのショップがあって、そこも幸せになれる場所だ。
最近、アジアものが流行っているが、私もアジアものに惹かれているひとりなのである。
昔の日本を思い出させる何かがあるような気がする。
つっかけサンダルファンの私は、コキュでつっかけサンダルを買わなければ、つっかけサンダルファンだとは言えないと、
ひそかに思っているのである。



・代官山周辺を走るバス。たのもしいプチバス。
このバスに乗ってみたいと前から思っているが、まだ実現せず。暑い日は、このバスに乗って散歩したいものである。
でもバスで散歩とは言わないか。赤い色がなんともいえず、代官山っぽいのである。
最近、バスはにぎやかだから、このバスにシンプルさを感じてしまった。
今度はぜひ、ピンクのクマがバスの外に描かれているといいのにと思うのは、私だけではないはずである。
そのうち、「あのバスに乗りたい」と、無意味にバス停に並ぶ人が増えるかもしれないのである。
バスといえば、ねこバス。そのうち、モモバス、というのが出そうな気がしているのは私だけではないはずである。



・代官山にゴルフスクール。
ここのゴルフスクール、気になるのである。ゴルフは興味があるのだが、スクールに通うなんて、憧れである。
代官山は、ひょこっと、代官山っぽくない建物が現れる街である。
この通り沿いには、お寿司屋や蕎麦屋や肉屋があり、ちょっと不思議な代官山ロードである。
二度とは戻れないよ〜る〜



・外国の映画から抜け出てきたような、品のいいおばあさんがふたり、なごやかに華やかに歩いていた。

とてもいい光景に出逢った。その路地をまがると、そこは映画の光景だった。
めざすは、代官山を歩く、品のいいおばあさん、なのである。
みならいたい、その人生。どんな人生かわからないが、そこはかとなく、ただよっていた空気感が、
忘れてはいけない何かなのであろう。素敵なおばあさんは好きですか?



・この階段はひじょうにユルヤカな階段だ。
この階段の途中に、有名なワッフルやがあるのだが、いまだ入ったことがないのは淋しい。


おばあさん達の後姿に見とれながら、ふと前を見ると、ゆるやかな階段が。
こういう風景が見られるのも、代官山散歩の魅力なのだ。犬でも連れて散歩したいものだ。
代官山の周辺に住んでみたいものである。
でも、こんなに、洋服買って下さいといわんばかりの店が並ぶ場所に住んだら、破産である。憧れるのは、ホテル住まいである。
ぜひ、優雅きわまりないホテル住まいを、堪能してみたい、子供なミレニアム30なのである。



雑貨や
宇宙人みたいな物体がいる。


代官山は、雑貨やの街である。雑貨やなくしては代官山は語れないであろう。
別に語ろうとは思っていないのだが、代官山に雑貨やはかかせない。雑貨やにバイトしたら楽しそうである。
バイト経験のあまりない私としては、雑貨やのおねえさんには憧れるのである。
でも、実際やってみると、楽しいとは無縁であったりするのだろうか。カフェなどのバイトも憧れる。私は、
よく行くアフタヌーンティルームの店員さんになりたいと、つねづね思っている。最近、男性の店員さんもみかける。
あの、腰巻エプロンがいい。ソムリエを思い出させる。ソムリエもなかなか格好いい職業である。
前放送していた、「王様のレストラン」、好きだった。王様には誰もが憧れるのではないだろうか。
レストラン。おいしい洋食屋、なかなかないものである。



レトロ家具屋
このショップの2階に、カフェがある。


中に入ってみたら、昔のカメラが置いてあり、物欲をそそられた。そして、おしゃれな家具。こんな家具に囲まれて、生活をしてみたい。
レトロ家具といえば聞こえはいいが、昔懐かしい家具、なのである。
このショップの周辺は、いろんなショップが並んでいて、歩くのにはおもしろい通りだ。
暑い夏に、代官山散歩はなかなか体力勝負だが、甘いものを食べに小休止しつつ、
ショップに入って涼みつつ、歩くのが楽しいのである。自転車で代官山というのもなかなかいいかもしれないのである。



新しくできる建築中マンション
えらい高層マンションができたものだ。入居したいものである。


代官山の街並みを、一気に変える勢いで現れた、高層マンション出現。住みたい、住んでみたい、住ませてもらいたいものである。
ペット可のようである。多分。実に理想の住まい。住めば代官山。
さまざまなショップの群の中から、突如現れる、絵のようなマンションなのである。
この日は、工事の方達がたくさん、仕事をされていた。マンションの外には、巨大な花?のオブジェ?があった。
それが、不安定な感じで、本物の花のように設計されていて、
???という気持ちでいっぱいになった。それはさておき、住みたいものである。



チープな雑貨や
踏み切りの近くに、このショップは、にぎやかに、ちいさめにオープンしていた。


なかなかチープで、駄菓子やのような雰囲気のショップである。
派手な小物やシールがところせましと、かわいく並んでいた。
こういう店はせまいにかぎる。でも、これ欲しいかなと思っても、やっぱり無駄かもと思ってしまったら、
こういう店の楽しみ方ができないものだ。といいながら、何も買わずに出てきてしまった。
でもなんとなくなごり惜しい気分にさせられる店だ。



代官山北口改札
おじいさんがひとり。こちらの改札から入ったことはないが、こじんまりしてて、プチ代官山。


北口。代官山駅にも、北口というものがあったのかと思ってしまった。
じもてぃと思われるおじいさんがひとり、静かに改札に入って行かれた。
私は、切符を持っていないし、定期も持っていないので入れなかった。というか入らなくてもいいということもあったのだが。
こういった改札は哀愁がある。なにか物静かに、人々の行き帰りを見守っているのだろうか。



チーズ
おいしいチーズの店、おいしいパンの店。


この店は、オープンテラスの店。この日は、取材で来たという特典で、計5品を食することができた。
チーズ2品。味噌チーズとリゴッタチーズ。
私は、ゴルゴンゾーラチーズ以外は、一応食べられるし、好きなほうである。
ここのチーズは、とても品があって美味しかった。
子供の頃、チーズキッスが好きだった。なんだか、チーズキッスとは、すごいネーミングなのである。
あのキャンディみたいな包みが、子供心に、美味しそうと思わせたのであろう。
味噌チーズ、なかなかイケる味であった。味噌の味もチーズの味も強いので、どちらの味が強いのかわからなかったが、
考えもひとしお、日本的なチーズを、おしゃれなカフェでいただいた。
リゴッタチーズは、はちみつがかかっていて、デザート感覚でいただける、女性好みのチーズであった。
代官山で、チーズが食べたくなったらここへ。白壁に何やらいろいろと落書きがしてあるのだが、それも読んでみるのもいいのではないだろうか。
オープンテラスの方には、幼稚園児ぐらいの男の子と母親がいて、なごやかで、良い風景だった。



チーズ2皿・アイスハーブティ・アールグレイ緑茶・シャンパン
全部、美味しかった。


アールグレイ緑茶が最高に美味しかった。ただの緑茶はあるが、アールグレイの緑茶ははじめて飲んだ。
ハーブティも、アイスはなかなかない店が多いのだが、ここは美味しいハーブティを飲ませてくれるのである。
この日、昼間からシャンパン、である。仕事、なのである。
天気のいい日の午後に、シャンパンの泡を眺めながらチーズを食べる。なんて贅沢な午後なのであろうか。



おくら
この店は、和な店で、なごむ。


でもここで何かを購入したことはないのだが、姉的存在であり、友人でもあるsさんは、
ここののれんを持っていて、なかなにいいのれんなのであった。この日、あったら買おうかと思っていたのだが、大きいのれんしかなかった、
残念なのである。ここは、2階もあって、まだ行ったことがないのに、この日も2階には行かなかった。
今度は、行かなければ。なんだか、代官山では行かなければと思うところばかりである。
のれん、欲しかったのである。



ハリウッドランチマーケット
ハリラン。


私が男だっら、ハリランのTシャツばかり着てしまうかもしれないぐらい、メンズの洋服がイカしてるのである。
ここは、日本っぽくない外観で、休日になると、ハリランに入るために並ぶ光景がみられる。
それはそれは、若い人達の列なのである。今の時期は暑くて大変であろう。
私は、最近、日傘をさして歩こうと思っているのに、でかける時に忘れてしまうのだ。
そのたびに、日傘持ってくれば良かったと後悔するのだ。なんのために日傘をバーゲンで買ったのかわかならいのである。
バーゲンといえども、アナスイの日傘である。とてもきれいな色で大変気に入っている。
日傘は、白がいいような気がしていたが、実は黒がいいそうである。私が持っているのは黒でも白でもないのだが。



おしゃれなおとうさんと白い犬と赤いベビーカー。

いかにも代官山の風景のような気がして、おもわず撮ってしまった。代官山駒沢通りの風景。

かっこいいおとうさんである。オレンジのシャツが似合うのである。そして、白い犬に赤いベビーカー、
かっこいい。かっこいいのである。奥様はどんな方なのか見てみたいものである。
見ず知らずなのに、興味引かれる後ろ姿なのである。
顔は見なかったのだが、後ろ姿が魅力的である。きっとおしゃれなうちに住んでいるのであろう。



momo
かわいい名前である。まだ入ったことがない。


代官山、入ってみたい店ベスト1かもしれない。名前がかわいいではないか。モモ。
ピンクのクマを思い浮かばせるのである。でも、桃という文字をみるだけで
もピンクのクマを思い浮かべたりしてしまうから、
もう手におえないのかもしれないのである。

代官山には、まだまだ見たいショップがたくさんある。古着屋さんから、ウエディングドレスの店まで、
更に、今工事中の新しい店も増えるし、おしゃれさが増すばかりのようだ。
代官山は昼間に来た方がいい、一日ではみきれないほどの店があるように思うのは、ショップとショップが離れているからであろう。
気がつくと、代官山にはファーストフードの店がほとんどない。あるのは、サブウェイとスターバックスぐらいである。
代官山はカフェの街なのだ。代官山カフェ巡りをしたいものである。
なんとかテラス、とか、ワッフルやさんとかタルトの店とかに行きたい。ワンちゃんはお断りのカフェが多い中で、代官山はどうなのであろうか。

代官山は恵比寿と隣あわせのような街に思える。どこからが代官山で、どこからが恵比寿なのかわからないが、
駒沢通りでいえば、恵比寿ラーメンがある辺りから中目黒方面が代官山なのではないかと、社会の苦手な私は考えるのである。


(第9回 おわり)