第11回 自由が丘(東京都目黒区)

つかみどころのない街、自由が丘駅



自由が丘駅
・いつ来ても駅前は混雑している。


こじんまりとした店が立ち並び、おしゃれな店から、昔ながらの店、安い店など、さまざまな店を楽しむことができる。
一見、派手な印象を与える、自由が丘という駅名は、ここに来てみると、あまり感じられない。
おしゃれな街、グルメの街で知られているが、案外、地味派手的な街である。
駅前は、広いロータリーがあり、庶民的な風貌だ。ケーキ屋や、銀行のある、いわゆる、生活感のある駅が、自由が丘駅である。
商店街がいい味出していて、足を踏み入れるには勇気がいるかもしれないが、あなどれない店があったりするのだ。
探求の価値ありなのである。まだ地下の商店街には行ったことはないのだが、ぜひ今度、足を踏み入れてみたいと思っている。
自由が丘には、美味しい店がたくさんあるのであろうが、あまりにたくさんあってどこが美味しいのかわからない。
特にラーメン屋が意外に多いので、うまいラーメン屋を探してみたい。
洋服、雑貨、食べ物。すべて揃っているように思えるが、住み心地はどうなのであろうか。自由が丘は、住んでみたいおしゃれな駅ベスト5に入るであろう。
自由が丘には、最近少なくなっている、丸井のインテリア館がある。
ここの他に、池袋にあるのを知っているが、新宿や渋谷にはなくなってしまったのが悲しい。
渋谷のインテリア館には、紅茶の美味しい、マリアージュフレールの店があったので、そこまでもがなくなってしまってショックなのである。
自由が丘から想像する、閑静な住宅街は駅から結構な距離を歩かないと存在しないので、駅的には、雑然としている印象である。



丸井の花屋
・ここの花屋は、日本じゃないような光景である。


花屋好きの私は、花屋の前を通るだけで心がなごむ。
でも、こういったセンスを感じられる花屋のみだが。
この日も、気持ち良く花達が顔をならべていた。自由が丘に来た時には、この花屋に寄る。まだ一度もここで花を購入したことはないが、
いつも買って帰りたい衝動にかられる。近所だったりしたら、この花屋でいつも花を買って、家に飾りたいものだ。
花のある生活。余裕のある時間を送っていないと、できないことかもしれないのである。
おしゃれな花屋が最近増えているので喜ばしい。昔住んでいた家には、すぐ近くにとても小さいけれど、おしゃれで、使える花屋があった。
あの花屋が、私の花屋の理想である。そんな理想の花屋よりも広めだが。
花屋の店員さん達のエプロン姿、憧れるのである。



とんかつ丸栄
・気になるとんかつ屋


自由が丘には、ひょこっと、蕎麦屋やこういった店が登場する。この店は、丸井のすぐ近くにあって、横目で見ながらも入ったことがない。
お持ち帰り用もあるようなのだが、自由が丘から、とんかつ弁当のお持ち帰りもなんである。
でも、気になる、うまそうなとんかつやだ。入ってみたいものである。私は、とんかつ好きだ。
たまに、全然知らない土地で美味しいとんかつやに出会ったりすると、感動してしまう。とんかつは、庶民のごちそうである。
肉によったり、衣によったり、ソースによったりと、うまいと思うのはその店によるが、やはり、全体のバランスであろう。
キャベツも、細いキャベツがありがたい。
とんかつ屋はかぎりなく存在するが、これは絶対に人にすすめられるというとんかつ屋はあまりないものだ。
とんかつは、人それぞれの好みがないようで、案外、好みのわかれる食べ物ではないだろうか。
私が、これは人にすすめられる、と思っているとんかつは、恵比寿ガーデンプレイスにある。
しかし、かなりお高いので、お財布と相談して食べなければいけないが。
私はとんかつ好きではいるものの、豚肉の油身が苦手なのだ。しかし、その店の豚肉の油身は特別美味しい。
その店独自で仕入れている豚肉のようだ。その店のかつサンドもうまい。かつサンドと言えば、
まい泉のかつサンドだが、洋食屋のかつサンドはうまいものである。



お買い物の散歩道
・自由が丘、あなどれない場所である。


おしゃれな街自由が丘、で知られるこの街にも、こんな顔があるのだ。私には、こういう顔も魅力的であるが。
しばらくつづくこの商店街は、時代錯誤という文字が頭に浮かぶ。この商店街のあなどれないところは、
ブランドショップがあるということである。直営店であるのだが、この日はセールをしていた。物欲をおさえるのが大変だったが、
目当ての物がなかったため、少し寂しい気持ちを持ちつつ、もっと早く来ていれば手に入ったかもなどと、後悔などしてしまった。
そのショップの近くに、気になる美味しそうな和菓子屋があるのだが、今度お土産に買って帰ろうと思っている。
いろんな商店街を見ているが、ここの商店街は変わったつくりになっているような気がする。短い距離を想像するような商店街なのだが、
それが、かなり長い距離なのだ。駅付近からはじまるこの商店街のはじめにある佃煮屋は美味しいそうである。
自由が丘で佃煮を。



銀だこ
・たこ焼き流行りはいつからなのだろうか。


銀だこ、自由が丘進出である。おそらく、まだできて間もないと思われる。
その近くに、新しげなラーメン屋もあった。日々変わる自由が丘駅周辺。駅の横に、広いパン屋も出現。
最近、このての店が多くできている。この辺は、有名な天ぷら屋もあり、地味派手さをかもし出している地帯かもしれない。
夜になると、ちょっとあやしげな雰囲気もあるのだが、ゲームセンターなどがあり、プチ池袋西口という感じもする。
自由が丘のファーストフード店は、何故か存在感がある。駅前で目立っているファーストキッチン。
丸井の近くにあるマクドナルド。銀だこの先にある、ウェンディーズ。そしてマクドナルドの先のスーパーの横に、
ちょっとおしゃれげにある、ケンタッキーフライドチキン。自由が丘の街にしては、幅をきかせている、ファーストフード店。
やはり、つかみどころのない街である。



自由が丘南口
・南口だと表だって書いていないが、南口である。


私は、南口好きである。この改札から巡る自由が丘のほうが、なんとなく自由が丘しているのだ。
改札を出ると、目の前に、懐かしげなファッションビルがあるが、そのビルを抜けると、そこは自由が丘、なのである。
南口には、改札のすぐ近くに、2階に喫茶店のある謎の小奇麗な古本屋があったり、
派手な概観の、理髪店があったり、安い傘やくつが売っている、かなり小さな面積で営業している店があったりと、
地味派手さを繰り広げている。しかし、その地帯とは裏腹に、少し足をのばせば、これぞ、自由が丘というショップが点在している。



シナボン
・吉祥寺、お台場につづき、自由が丘上陸。
ボンボンシナボンシナボンボン


まだ一度も食べたことがないシナボン。遂に自由が丘にお目見えしていた。
かなり甘いと聞くのだが、甘いもの好きな私としては、ぜひ挑戦しなければと思っている。この日は、
あまりの暑さと、時間もなかったため、断念したが、ぜひ今度食べたいものだ。
地味派手地帯にこのシナボンの店はある。
駅前の懐かしげなファッションビルの中にも、いろんな食べ物屋が存在するが、せっかく自由が丘に来たなら、
という思考で食事するところを探すのが、自由が丘にやって来た人のすることであろう。



NICE CLAUP
・ここのナイクラは、いつ来てもすいている。ひじょうに見やすいような、見にくいような感じ、なのである。


ここのショップは、まず、価格が好きである。そして、服のサイズが幅広い。雑貨が可愛い。とい感じだろうか。
自由が丘の服のショップとしては、カジュアルなのではないだろうか。わりと、正統派な服のショップが多いなかで、
このショップが、自由が丘にあるのは何故なのだろうかと、来るたびに思うのである。この日は、店の前に、
おしゃれなスクーターが置いてあった。そんな自由が丘してていいの?といわんばかりの光景である。
私は、車の免許を持っていないので、スクーターにも乗れないが、パフィのように、スクーターに乗りたいと思っている。
おしゃれなスクーターに乗り、お茶しに行きたい。



ギャップ、フランフランのあるビル
・近くにいた子供がお母さんに「またギャップー?やだよー!」と言っていた。
そんな贅沢な・・・


このビルの3階にある、インテリア雑貨の店、フランフランには、カフェもあり、とても静かな空間だ。
白い壁が、目を休ませてくれるのであろうか。その反対に、色鮮やかな雑貨たちが、店に並べられている。
私は、ここのインテリアに囲まれて暮らしてみたい。とてもセンスのいい家具が売られているが、その分お値段も張りめだ。
ちょっとしたものが、なかなかいい形でつくられていたり、色みが良かったりと、
他ではあまり見られないようなインテリア小物が充実している。私は、このショップにくると、
部屋の模様変えを考えては、限りない理想の世界に頭を巡らせるのだ。センスを磨くためには、
こういう場所に足を踏み入れて、いろんな雑貨たちを見るのがいいかもしれない。ギャップでは、一度も自分の服を購入したことはないが、
プレゼントとしては何度か買っている。店員さんの接客が、あまりに良すぎて、なんだか照れる。
「いらっしゃいませ」のかわりに、「こんにちは〜」と言われ、返事を返したらいいのもかと思い、変な表情を作りながら
店に入るという感じで、あまり慣れない。そんなお客の表情など気にもせず、「こんにちは〜」光線はつづくのである。
でも、何故、子供は、天下のギャップが、いやでいやで、だだをこねていたのであろうか。聞いてみたいものなのである。



肉屋
・韓国料理っぽい店


一度入ったことがある。値段は少し高めかもしれないが、楽しめる味だ。私は肉好きなので、
肉という文字を見ると、美味しいかどうか入ってみたくなるのだ。焼肉、大好き、なのである。
自由が丘には、焼肉の美味しい店があるらしいのだが、行ったことがない。前に、
美味しいしゃぶしゃぶの店をみつけて入ったが、何処だったか、探してみないとわからないのである。
自由が丘は、似たような道がいっぱいあるので、迷子になる。
地図を片手に歩くのは、格好悪いなどどと思っては、絶対に歩けない場所である。この店の話しに戻るが、
韓国料理にはかかせない、キムチが、テーブルの上の壺に入っていて、自由に食べられる。
なんとも嬉しいキムチおかわり自由。



お惣菜屋
・おしゃれなお惣菜屋。


ここのお惣菜は美味しいと有名で、雑誌にもよく載っている。
おしゃれで美味しいお惣菜がたくさんあり、テイクアウト好きの私には、自由が丘のデパ地下というべき店でなのである。
もし、私が自由が丘に住んだら、この店でお惣菜を買って帰りたいのものだ。自転車で、自由が丘の街を、ぜひぶらつきたい。
歩いては遠かったりする店にも、自転車ならすいすい行けるであろう。お惣菜が美味しい店は、実は、あまり近所に存在しないものだ。
ちょっと美味しいコロッケや、からあげなどが売ってはいても、かなり美味しいお惣菜って、なかなかない。
自分で作ることもしないで、こんなことを言っている自分に自己嫌悪中。でも、以前、アンアンの料理特集本を見ながら
きんぴらを作ったが、うまくできた。、それ以来、外で食べるきんぴらの味にうるさくなった。
お惣菜がうまく作れたら、こわいものなしである。こわいものってなんだ?



たいやき
・この日はまだ開店していないのか、それとも休業中なのか、美味しいたいやき屋。


たいやきの美味しい店が、自由が丘にあるなんてという感じなのであるが、この日のこの時間は残念ながらやっていなかった。
持ち帰りしたかったのだが、また今度、なのである。
昔、私の事務所は、西武新宿線の中井という駅にあり、その駅にたいやきが売っている店があって、
よく買って皆で食べていた。と言っても、かなり前の話しで、その当時、小学生ぐらいだったと思う。
よく、たいやきを食べる時に、頭から食べるかしっぽから食べるか、などど言うことがあるが、
私は、頭からである。昔、あんこは苦手だったのだが、今は和菓子が食べたくなる時が多い。
夏は特に、和菓子とお茶を楽しみたくなる。紅茶とケーキもいいけれど、暑い夏には、熱いお茶と和菓子が美味しいのである。



雑貨屋がひしめく通り
・まさしく自由が丘を代表する通り。食のほうもいろんな店がある。


レンガの道からして、理想とする自由が丘、である。この道を歩いていると、自分が自由が丘に来たという実感が味わえる。
そんな気分はどうでもいいという方も、雑貨の店は一見の価値があると思われる。
優雅な気持ちになれる、ゆとりのある雑貨屋から、ポップな雑貨屋まで、いろいろなショップがあり、歩いていてあきない。
私のおすすめは、フランフランと似た感じの外観で、店は小さいけど、物はありますというショップ。
雑貨好きの私にとって、店に一歩入っただけで、目が輝いてしまうのだ。自由が丘は、私には、パラダイスのようである。
でも、そのパラダイスに住む、となると考えてしまうものだ。パラダイスは、遠いほうがありがたいものなのであろうか。




・自由が丘にはこういうショップが似合う反面、代官山?と思わせる。


もしくは、下北沢?
代官山おくらではみつからなかった、のれんが売っていた。買おうかどうしようかしばらく悩んだ末、
買わなかった。のれん、以外に迷う買い物である。普通の家では、あってもなくてもいいようなものの、
とても存在感のある、のれん。店を構えてる人にとっては、大事なのれん。
私がのれんだったら、ぜひ、うまい寿司屋ののれんになりたいものである。

自由が丘は、また来たいと思わせる街である。おしゃれなようでいて、庶民の街の風格がいい具合にマッチしている。
このままでいてほしいような反面、これから変る要素がたっぷりの街かもしれないのが心配である。
うまいうなぎやがあるらしいので、今度行く時は、うなぎを食べたいものだ。
駅から大分離れた場所に、ひっそりとうまい店があるような、この自由が丘は、
歩き足りない気持ちにさせられるのだ。さすがに、一日中歩き回れないこの時期は、
お茶でもしながら、今日はこの辺を散策しようと、散歩範囲を決めるのがいいかもしれない。
前に行った美味しいしゃぶしゃぶの店は、まだあるのだろうか。その店独自のオリジナルのたれが絶品であった。それが美味しくて、肉が進むのだ。
食を求めて、行くのも良し。物欲を満たすのに行くのも良し。
自由が丘は、その名の通り、自由に楽しめる街なのだ。


(第11回おわり)