第十六回 新宿 (東京都新宿区)

新宿伊勢丹


*和菓子の店
ここの白玉あずきは絶品だ。


なごむ、ということを追求している私としては、かかせないのが
いわゆる“至福のひととき”ってやつだ。
ここ伊勢丹は、実はあまりなごむ、といった雰囲気は感じないのだが、
私のなごみ中枢を満たす場所がたくさんあるのだ。
年齢層の幅広い人々がいて、伊勢丹は、庶民派なのか違うのか、
そんなふうに思ったりもする。そんな伊勢丹の
地下2Fにできたフロアーは、まだ2回ほどしか足を踏み入れていないが、地下1Fはいつも利用している。
伊勢丹の食品売り場はいつも混んでいるが、食品売り場独特の感じは、あまりない気がする。そんなところが、伊勢丹らしさだと思う。
らしさって、こういうなにげなさから現れることなのだろう。知らない人は知らない。
見ない人は見ない。なんだか当たり前の事のようだが、それがむずかしい。
この和菓子屋は、隣に和菓子が買えるようになっていて、とても物欲をそそられる。
お茶好きな私は、毎日でも通いたくなるぐらい、ここでなごむお茶のひとときは心が癒されるのだ。
あまり、広い店ではないのが、私の好みなのかもしれない。
広さって人それぞれの好みがあると思う。でも、自分の部屋の理想は、
だだっぴろい部屋に、ソファがあって・・・というような部屋だ。雑誌にでも載っていそうな部屋。
インテリア雑誌を見ると、こんなきれいでおしゃれな部屋に住みたいなぁと憧れまくる。
しかし、現にそういうおしゃれでポップな部屋に住んでいる人がいるんだなぁと思うと、羨ましい限りだ。
今私のなかで、部屋の和室化計画というのがふつふつとわき上がっている。
でも、理想の和室の部屋の見本としていた、インテリアショップが、場所を移動してしまったとたん、
ショップ自体がせまくなってしまったようで、配置を変えてしまって、今までの見本の和室ではなくなってしまったのだ。
今考えても、あの和室はすばらしかった。
あの部屋ごと売って欲しいぐらいだった。買えないけれど。



*プラダ

伊勢丹といえば、プラダとでも言いたくなるほど、充実している。
1Fと4Fにあるプラダブテックには、あまり最近立ち寄らないようにしている。
靴、鞄、お財布、洋服。欲しいものがいっぱいあるからだ。
でも、見てるだけでも目の保養なのだが。目の保養ばかりではつらい。
でも、プラダに関しては、見ているだけでも楽しくなってくるが。
昔、プラダに興味がなかった頃がとても懐かしい。今は、プラダと聞くだけで、振り向いてしまうぐらいの勢いなのだ。
なかなか余裕がないと買えないプラダ。見るだけでも、ショップで鞄を持ってみるだけでも、贅沢な気分なのだ。



*ミュウミュウ

ミュウミュウ大好き。テレビの番組で、さんまさんと浅田美代子さんと中村玉緒さんが旅行をするという番組を見ていると、
いつもかわいい服を着ている浅田美代子さん。
あんなにいつもかわいい服を着られたらなと思う。
青山にあるミュウミュウ本店にしか、洋服は売っていないのが、残念だが、伊勢丹にミュウミュウがあるのは、とても嬉しい。
最近は、他のデパートにも入っているが、どこのミュウミュウもかわいい。
あの白い壁の店のつくりがいい。
それにしても、ミュウミュウのお財布は万能だ。
お財布を何度か代えてはあきてきてしまっていた私なのだが、先日予約して買ったミュウミュウの財布は、おそらく、ずっと使うであろうと思っている。
大きめの財布を一度持ちたかったので、長細いを財布を購入したのだが、実に使いやすい。



*プラダ化粧品コーナー

プラダの化粧品が出た。すごい。一度寄ってみたが、化粧品にあまりお金を使わない私には、
買えない買い物のような気がした。
でも、すごく興味はある。プラダのサングラスと同じで。
私は、限定に弱いので、今、クリスマス限定の化粧品のカタログを見ては、悩んでいる。
女性の心をうまく掴んでいる、ポーチやバッグ付きやらなにやら。
お得なんだか違うのかわからないまま、かわいいという理由だけで、買ってしまうのだ。
プラダの化粧水なんて、使ってみたいものだ。
私は、ははぎく化粧水というシリーズの化粧品を使っている。
お値段も手頃で、私の肌にあっていて、この化粧品がなくなったら、どうしようと真剣に考えてしまうぐらい、
なくてはならない、私の唯一の化粧品だ。
しかし、やはりプラダの化粧品となると、興味をそそられるのである。
パッケージもかわいくて、なかなかプラダも憎いことを致します。



*若松

なごみというか、小腹が減ってきた時にはここが一番という店。
おにぎりセットというのがあって、それが大好きなのだ。
私はご飯が大好きなのである。小さい頃私は「食べ物では何が好きなの?」と聞かれると
「ご飯」と言っていたそうである。やはり日本人は米、である。
一週間に一度もご飯を食べないなんて、できないぐらいのご飯好き。
この店のおにぎりが食べたくて、伊勢丹にやってくる時もある程だ。
混んでいる時間帯を抜かせば、なごめるが、比較的年齢層の高い方々で混んでいる。
伊勢丹のレストラン街のお寿司屋はとても美味しい。
2軒程あって、1軒しか行ったことがないが、もう1軒も気になる。
子供の頃は、お寿司なんて、と思っていたのが嘘のように、今は寿司好き。
はまち、とろ、いくら、あなご、いわし、・・・
うまい寿司が食べたいものである。
地下の食品売り場にある寿司屋は案外うまい。
今、一度入ってみたいと思って気になっている、地下食品売り場の寿司屋がある。今度挑戦してみたい。
主婦にまじって、カウンターで並んで食べる時間帯ではない時間で、一度ゆっくり食してみたいと思う。


(第16回おわり)